刑務所の前

 本屋に行ったら花輪和一『刑務所の前』(小学館)の二巻が出てたので買う。①16世紀の種子島の鉄砲鍛冶の娘の話、②44マグナムとコルト・ガバメントの実銃を手に入れてレストアする「花輪和一」の話、③拘置所での生活、という全然関係ない三つの話が完全同時進行。同じページの中でもいきなり話が切り替わる。作者のインナーワールドがだだ漏れしている感じで、いきなりな飛躍が心地よい。それにしても、刑務所についてはある程度資料があるけど、拘置所*1での生活を紹介した資料はあまりないのでそういう意味でも貴重。最近だとこういうのもあるのだが↓
http://knn.typepad.com/knn/segway/index.html
 まあ、資料があったからといって、なんの役に立つのかは分からんが。

*1:未決囚を収容する監獄。刑務所の前に入るところ。