先月に長編を書き終えてから、何本か短編を書いてます。今も七月中に仕上げる短編のプロットを練っていて、同時に次の長編のためのメモも取り始めました。八月はあまり出歩けないだろうなー。
 ところでデビューするまで、俺はほとんど短編しか書いたことありませんでした。『ダーク・バイオレッツ』の1巻はもともとは第8回電撃ゲーム小説大賞への応募作でしたが、微妙な三部構成になっていたのは理由があります。当時はどうしても400字詰め原稿用紙100枚以上の長さの小説を書く自信がありませんでした。しかし、長編の下限は350枚*1です。色々考えた末に思いついたのが、
「350枚書くと考えると足がすくむ。100枚ぐらいの連作短編を三つ書いて、50枚ぐらいのクライマックスをつけるつもりで行けばどうにかなんべや」*2
 ……その場合構成が大変だ、ということには後から気付きました。
 ま、結局落選したんですが、運良く拾われてデビューして今に至っています。『ダーク・バイオレッツ』のシリーズは、たまに思い出したように重版かかります。新刊買っていただけるのはもちろん嬉しいんですが、旧作が読まれているのもまた嬉しいです。

*1:追記。全然間違えてました。下限は250枚。まだ三年前なのに……

*2:これも勘違い。当時の日記をひっくり返したら、「70×3+50=260」とか書いてあるので、70枚を3セット+クライマックスのつもりだった……のかな。確信ないけど多分そうだろう。最終的に書きあがった時点で300枚は超えていた模様。